すてきな殻をつくりたい。
社会人になって二回目の梅雨です。5月病かもしれません。
大量の残業と、毎日毎日繰り返される、先輩のパワハラに調子をわるくして、ひとつき休職しています。
私の職場のそばには、大型ショッピングモールがひとつ。仕事終わりに立ち寄って、買うわけでもない雑貨を眺め、適当におかずを買って帰る。ごはんを食べて寝る。今までの人生、割と順調に来ましたが、私は初めて、日々の過ごし方に疑問を感じました。安月給ですが収入はあります。しかし、砂を噛むような生活。家に帰ってもそこに癒しはありません。へとへとに疲れ果てて帰宅し、ただ眠るだけです。
転職もしたいですが、今の私には資格も社会人としての実績もありません。たとえ転職するにも、今すぐにはできない。それなら、会社での嫌なことを忘れられるような私だけの要塞が欲しい!と思いました。
自分のお気に入りのものしかない部屋。
使う食器、家具、雑貨、文房具を想像してみます。
ホーローのポット、大きなカフェオレボウル、ガラスペンに花瓶に、お姫様が寝るようなかわいいベッド。そんなインテリアが家にたくさんあったら、きっとより良い日常を演出してくれるだろうな。便利なもの、高級なもの、というよりは、自分の生活スタイルに馴染む、手に取っただけで、見ただけで、使っている自分・たのしく生活している自分が浮かんでくる。そういうものを吟味して少しずつ、集めていきたい。時には作ってみたり、ほかの人のレシピを真似てみたり。そうして気になるものに真っ向から向き合って、少しずつお気に入りを増やしていきたい。
そうして自立の準備を整えて、私は集めたお気に入りの食器や雑貨たちと連れ立って、新天地へ向かいたい。やったことないことにもたくさんチャレンジしていきたい。
ひとりつましく暮らす要塞を、いかに強肩かつ楽園へ仕上げるか。外に刺激を求めずに、どこまで自分で楽しめるか。キオッチョラとは、イタリア語で「かたつむり」という意味です。わけもなく明るそうなかたつむり。そんな素敵なかたつむりになれるように、素敵なものを探していきたいと思います。